選書した本
○バウハウスと茶の間
○月の裏側
○日本間答
○柳宗悦
○民藝四十年
○自分の仕事をつくる
○二弐に2 思い蠢く。二〇〇年先の土になる。
選書理由
自分らしさだったり、その土地らしさだったり、日本らしさだったり。
内発的なもの、しぜんとそうなるものに常に関心があるし、心を動かされるし、そうありたいと思う(でもそれがいちばん難しい)。
そして「らしさ」は、「私」だけではなくて、常に私以外の「他者」を必要とする。
生まれ育った環境だったり、その土地の自然環境だったり、さまざまな異文化との交じり合いの中で、純潔(血)ではなく、混血によって、だんだんと育まれていくものが、らしさなのかなと思います。
そう思うと、中学生のころ、憧れる人を無意識に真似っこしようとしていたのは、混ざるというよりも、自分ではない別の人になりきる、という心理だったのかな、とも思ったり。
そうやって何かに憧れながら、それになりきれない自分がいる。でもその変えることができないものの中にこそ個性があるような気がします。
(そういえば、個性の「個」ってにんべんに固いと書きますね。個性とは、人の固性?)
その人、その土地、日本という国や文化。異なるスケールだけれど、それぞれのらしさはぜんぶつながっている。相互に影響を与え合っている。
らしさの探求の過程で出会ったのが、今回選んだ本たちです。
プロフィール
学習院大学政治学科で、人と人のつながりを資本ととらえる社会関係資本を研究する傍ら、長野県辰野町のまちづくり会社や「渋谷をつなげる30人」で広報インターンに従事。PRベンチャー、HUFFPOSTの広告企画をへて、2019年に長野県に移住。関係人口を創出する複数のプログラムを企画する中で、「ゲスト(客)」と「ホスト(主)」の主客が曖昧になる間(あわい)の場づくりを通じて「共創人口」に変容していくプロセスデザインに関心を持つ。「間」という屋号で、共創人口が生まれる広報マーケティングやコーディネートのあり方を探求・実践中。